茶道教室の教え子が昨日1人卒業しました。
理由は中学生になるので部活をやることになるということ。なので、習い事は一度整理して余裕ができたらやりたいものに戻っていくと言うことでした。
お父さんやお母さんのたくさん話し合ったそうです。
これからの人生を進む中でたくさんの選択を経験するだろうと思います。
人に思いを伝え、人の意見を受け止めてそして自分で決める。
それを今のうちから経験できるのは素敵な事です。
これこらたくさん選択しなくては行けないことってありますもん。
この茶道教室は本当にお遊びみたいなものなんです。
私が教えてあげたいのは小さな子ども達ですからまずは茶道に気軽に触れることができること。
茶道ってこういうものなんだって知ってもらうこと。
厳しいお点前なんて求めていません。
それよりもなによりも茶道を好きになってもらいたいの。
敷居が高いお稽古と言われていますが、私はその通りだと思ってます。笑
でもものすごく価値があり、こころや教養が豊かになる習いごとです。
茶道がどんなものか分からなければ、習おうなんて思わないです。
やってみたかったけど敷居が高いお稽古事で終わってしまう方がたくさんいるんです。
茶道の魅力を伝えるを子供達に伝えるのが今の私のお役目だと思っています。
そしてそこに通う子供たちの素晴らしさをお互いに分かり合うこともとても大切なことだと思います。
昨日卒業した女の子は、とても人にプレゼントするのが大好きな女の子でした。
毎回お菓子を持ってきてはみんなに配ってあげる子。
ものあげるのが良いではなく、人が喜ぶことを知っていると言うのは私は素敵なことだと思っています。
茶道の良さはお茶とお菓子を嗜むだけではなく、礼儀作法だけではなく、人としての真心や心地良い付き合い方を教えてくれる素敵な習い事です。
お母様からメールが来ました。
「娘が帰ってきて、茶道楽しかったなぁ。と言っていました。私が趣味でお茶を立てたりするのを傍で見ていたのでちゃんと習わせてあげようと思って先生のところに通わせました。部活が始まるとどれぐらい忙しいか分からないので今は一旦お休みしますが、余裕があるならまた通わせてください。
復帰するときには真っ先に先生に連絡します」
茶道を好きになってくれて良かったと本当に思いました。
好きなものは、きっとまたそこに戻ってくる。そんな気がします。
好きなものをとことん好きになりそれを極めると誰にも負けない力が宿ります。
たとえ、私のところではなくても、この生徒さんがまたどこか茶道に触れる日が来ると良いなって思いました。